Google Apps ScriptのCLIツールclaspを使ってるときに、ファイルのpushの順番を変えたくなりました。claspのdocumentを見るとその方法が書いてあったので、共有したいと思います。
pushする順番を変更する方法
プロジェクトの設定ファイル.clasp.jsonに次のように書くことでpushする順番を指定できます。
{
"scriptId": "your script id"、
"filePushOrder": ["file1.js"、 "file2.js"]
}
この場合file1.jsが先にpushされfile2.jsがその次にpushされます。
pushする対象のファイルでfilePushOrderに書かなかったファイルは、filePushOrderに書かれたファイルがpushされた後で、pushされます。
Google Apps Scriptの管理画面で見ると上からfile1.js、file2.jsの順番で位置することになります。
実際にやってみた
GASで求人ボックスをスクレイピングするプロジェクト(記事にする予定)をclaspを使ってローカルで管理しています。
実行する関数はscraping.jsにあるのですが、GASの管理画面ではconfig.jsが一番上に位置していて、関数を実行するためにscraping.jsをクリックしてから実行しなけらばならずちょい面倒です。guiでもファイルの位置を変更できるのですが、pushするたびに元通りに戻ってしまいます。

上で説明した方法を使ってpushする順番を変えることで、scraping.jsを一番上に位置させます。
変更前
{
"scriptId": "my script id"
}
変更後
{
"scriptId": "my script id"、
"filePushOrder": ["scraping.js"、 "config.js"]
}
このように変更することで、scraping.jsを一番上に位置させることが出来ました。

ファイルのpushの順番を検知してくれています。

まとめ
ファイルをpushする順番は、.clasp.jsonのfilePushOrderに書くことで設定できる。