自分が学んだことのあるRubyでの開発ができる会社に転職したいと考えていませんか?
実は、関西圏においては、実務経験のないエンジニアがRubyを使っている企業に転職するのは非常に難易度が高いです。
なぜなら、求人数が圧倒的に少ないからです。
この記事では、なぜRubyを使っている企業への転職が大変なのかについて、プログラミングスクールで勤務している筆者の経験を元に説明しています。
記事を読み終えると、関西において、未経験者がどの言語を勉強すると転職に有利なのかが分かります。
関西圏のRubyの求人数は非常に少ない
関西のRubyの求人数は非常に少ないです。
いくつかの求人サイトにて、下記の条件で検索してみるといかに関西圏のRubyの求人数が少ないかが分かります。
- 勤務地→大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、奈良
- 職種→技術職(エンジニア全般)
- 特定検索キーワード→Ruby
dodaのRuby求人数
パーソルキャリアが運営するdodaというサイトでは44件のみのヒット。
しかもこの中には、このような書き方の求人も含まれています。
このような記載の場合、ピンポイントで確実にRubyの開発に携わることが出来るかはわかりません。
ですので、実数値としては44件を更に下回るでしょう。
リクルートエージェントのRuby求人数
こちらは、最大手リクルートキャリアの求人サイトです。先ほどと全く同じ条件で検索すると、77件ヒットしました。
リクルートキャリアのサイトは非公開求人があるので、実際はこれの倍くらいの150件くらいは求人があると予想されます。
ただ、それでも150件程度しかありません。
こちらでも同様に、下記のような条件の求人が紛れています。
このような記載のある求人の多くは、派遣や受託開発の求人ですが、必ずしもRubyの案件に携わることが出来るかは不明です。
関西圏でRubyの求人が少ない理由
私はプログラミングスクールを運営している会社で、法人営業を担当しています。
プログラミングスクールで学習している方々が就職する先を探すお仕事です。
日々そんなお仕事をしているので、多くの経営者や人事の責任者の方に会いますが、
「関西はRubyの案件が殆どないよ」と言われることが非常に多いです。
関西では、the昔からながらの中小企業のような会社が多く、東京ほどスタートアップの会社やベンチャー企業がありません。
rubyは比較的新しい言語であり、東京のスタートアップ界隈では多少は採用されている印象ですが、関西では殆どありません。
アイチケットさんや、akippaさんのように関西でもrubyを使っている会社はありますが、本当に極小数です。
関西で求人数が多い言語は?
関西で求人数が多い言語は、このあたりです。
- Java
- VB.net
- C#
- PHP
実際にdodaとリクルートエージェントで、下記の条件で求人数を調べてみました。
- 勤務地→大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、奈良
- 職種→技術職(エンジニア全般)
- 特定検索キーワード→Java、VB、C#、PHP
dodaの求人数
dodaで、Java、VB、C#、PHPの求人数を調べた結果は下記の通りでした。
Javaをキーワード指定した際の求人数は591件
VBをキーワード指定した際の求人数は228件
C#をキーワード指定した際の求人数は273件
PHPをキーワード指定した際の求人数は236件
リクルートエージェントの求人数
リクルートエージェントで、Java、VB、C#、PHPの求人数を調べた結果は下記の通りでした。
Javaをキーワード指定した際の求人数は795件
VBをキーワード指定した際の求人数は270件
C#をキーワード指定した際の求人数は484件
PHPをキーワード指定した際の求人数は264件
リクルートエージェントは非公開求人も多くあるので、実際はこの倍程度あるかもしれません。
関西では圧倒的にJava求人が多い
実際に求人サイトで検索を行うと、Rubyの求人がいかに少なく、Javaの求人がいかに多いか分かってもらえたかと思います。
dodaでは、Java求人は591件。
リクルートエージェントでは、Java求人は795件。
一方、Rubyの求人数は、
dodaでは、Java求人は44件。
リクルートエージェントでは、Java求人は79件。
ざっくり10倍以上の求人数があります。あなたはこれでもRubyでの開発にこだわりますか?
結局、未経験者が転職活動を有利にすすめるにはどうすればいいの?
Rubyに絞った転職活動はよっぽど覚悟がないと超大変
これまでの内容で、関西圏での就業を考えるのであれば、Rubyを扱っている企業に転職することの難しさを分かっていただけたかと思います。
テックキャンプや、DMM Web campなどたくさんのプログラミングスクールでは、カリキュラムにおいてRubyを使用しています。
そのため、卒業生の多くがRubyでの開発が行える企業に転職を希望しますが、実際にRubyの企業に転職できる人はごく僅かです。
仮に毎月100名位の方が、スクールを卒業して転職活動するとしても、Rubyの求人数は全く足りていないですよね。
dodaとリクルートエージェントのRubyの求人数を足しても、123件しかありません。
しかも上述のRubyの求人数の検索結果は、未経験に絞っているわけではありません。
この123件の求人を、同じスクールの卒業生と、何年も経験を積んできているエンジニアの方と取り合うことになります。
あたたは、その中で勝てる自信がありますか?
迷うことなく、「絶対に勝てる!」と思うのであれば、Rubyに絞って転職活動をしてもいいと思います。
ただ、「無理かもしれない」と思うのであれば、少し戦略を変えてみてはいかがでしょうか。
未経験者はJavaやC、PHPを勉強すべき!
未経験者は圧倒的にJavaやC、PHPを勉強すべきだと考えいています。
実務未経験者の方が、エンジニアとして就職するルートは大きく下記の2つではないかと思います。
- プログラミングスクールを経て転職
- 独学で勉強して転職
特に、今はプログラミングスクールを経て転職される方が多いと思います。
この記事を見てくださっているあなたもスクールに通っているのではないでしょうか。
そんなあなたの周りのプログラミングスクールに通っている方は、スクールのカリキュラム以外に独学されていますか。
私の経験や、いくつかのプログラミングスクールで働いている友人に聞いてみましたが、多くのスクール生がカリキュラムのみを行っているようです。
カリキュラム以外の勉強においても、Rubyで何らかの制作物を作成されている方が多いと聞きました。
ただ、Rubyの求人は多くありません。
ですので、比較的求人数が多いJavaやC、PHPを勉強しましょう。
一番求人数が多い、Javaを勉強することをおすすめしますが、これまでスクールでRubyを学んできており、まったく毛色の違う言語を勉強されることに抵抗を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、PHPを勉強しましょう。
特にプログラミングスクール通っている方はPHPがおすすめ!
関西は小さな受託制作会社が非常に多いです。
そのような会社の案件で多いのが、下記のような案件です。
- ECサイト作成
- webサイト作成
ECサイトの作成には、EC-CUBEが使用されていることが多く、webサイト作成にはワードプレスが使用されていることが多いです。
両方ともPHPで開発されており、Ruby以外にPHPの開発技術があると、選考を突破できる企業がぐっと多くなります。
ここに合わせて、HTML、CSS、JavaScriptもある程度イジれるのであれば、内定をもらうことも容易です。
まとめ
関西はRubyの求人数が少ないので、よっぽどの覚悟がない限り、より求人数の多いJavaやCやPHPを独学して、戦いましょう。
とくに、プログラミングスクールでRubyを勉強してきており、まったく毛色の違う言語の勉強に抵抗がある方はPHPを勉強しましょう。
PHPは関西の企業で比較的使用されていることが多く、またRubyを学んでいれば、JavaやCと比べると圧倒的に習得も容易です。